運動で不眠治療

運動は、大きなエネルギーを消費し、肉体疲労や組織の損傷などをもたらすことから、眠りたいという身体の欲求を増大させます。
簡単に言うと、疲れると眠たくなるということです。

健康・体力づくり事業財団による「健康づくりに関する意識調査」(1997年)では、運動する習慣のない人は、ある人に比べて、眠りから途中で起きてしまう危険が1.3倍にのぼると伝えています。
また、人間は深部体温が低下すると、眠りやすくなります。
ここでちょっと、睡眠と体温の関係についてお話しましょう。

私たちの身体のリズムは24時間周期で動いています。これをサーカディアンリズムといいます。
厳密には、人の体内時計の周期は25時間なのですが、それを24時間に同調させて睡眠・覚醒のリズムを作っているのです。

サーカディアンリズムが正常に働いていると、夜の9時頃から体温が低下し、それに代わって睡眠を促進するホルモン『メラトニン』の分泌が高まります。

そして、明け方の6時頃になると体温は上昇し、反対にメラトニンの放出が抑えられて目が醒めます。
このことから睡眠は、体温が低下する時間に起こりやすいと考えられています。
これが運動が睡眠に効果的なもう1つの理由です。
運動には、体温変化を生み出す効果もあります。